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さよならは突然に 

「ねぇねぇ、いなくなっちゃうの?」


これは7月の時点から言われ続けていた。
彼らは、あたしが代わりに来た人間だと知っているから。


10月になって、あたしがこの場から去ることが決まった。

その時は、なんとも思わなかったんだ。



「ねぇねぇ、いなくなっちゃうの?」


それからも、当たり前のように、挨拶のように聞いてくる子もいた。




「ねぇねぇ、いなくなっちゃうの?真剣に教えてほしいの!」


急に、一人の子が、3月の終わり、あたしに言ってきた。

はぐらかすしかなかった。


でも。


「ホントに教えてよ!先生もいて、初めてソフト部なんだから!!」


彼女は真剣だった。


でも、言えないんだよ。

困った顔をしながらだったかも知れない。


「そんなん4月開けてみないと分かんないよ」







あたしが最後に、出勤したのは、その次の日だった。

その日は1日練習。

でも、あたしは午後から新しいところに行かなくてはいけなかった。



こんな別れでいいだろう。
あの子たちは、きっと新年度にあたしがいないことに気づくんだ。


そう思って職員室の自分の席に戻って、支度をしようとしたときだった。


もう一人の部活の先生があたしの体を運動場に向けた。



人形のように連れて行かれると、玄関の前に、あたしの大好きなソフト部が並んでいた。


それだけで、あたしは涙が止まらなかったんだ。


色紙や、思い思いの物を抱えて、あたしのほうをまっすぐ見ていた。




でも、あの子たちが本当にそれを知ったのはその日、もう一人の部活の先生に朝一で確認したらしい。




「先生がいなくなっちゃうかもしれない」


勝手にそう思って、用意してくれていた。




気づけば、こんなあたしのために、全員が涙でぐっちゃぐちゃの顔をしていた。




大好きだったんだ。



ごめんね、今まで言えなくてごめんね。

あたしもね、言えないのが苦しかったんだ。





でも、これだけは言える。

あたしは、ソフト部じゃなくてもよかったんだ。

このメンバーでなら、テニス部でも、卓球部でも。


あたしにとって、あなたたちはそのぐらい大切。


何もできなくてごめんね。




もちろん、ソフト部以外の子も大好きだったんだよ。


さよならが言えないの、こんなに辛いんだね。




さよなら。

さよなら。


慕ってくれてありがとう。
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Author:あっきィ
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